6月の晴天の中、大学対抗戦と選手登録審査会が行われました。
この対抗戦は後楽園ホールで行われる選手権大会同様の団体戦として行われる公式戦で、実に8年ぶりの開催となりました。
後楽園大会では3名のポイント選手を選出してその獲得ポイントで優勝を争いますが、
6月のこの団体戦は各校の出場選手全員がポイント選手となり、各選手の獲得ポイントの合計を出場選手数で割った平均ポイントで順位を決定するシステムです。つまりは出場選手が多かろうが少なかろうが一人一人の勝敗が順位を左右する
責任重大プレッシャーMAXまさに母校の名を背負って闘うという考えただけでも胃が痛くなりそうな大会であります。
先に行われた選手登録審査会には法学部1年 加藤誠と芸術学部1年 半澤壮磨が受審し、無事に選手登録をいたしました。
続いていよいよ対抗戦が開始となります。開会宣言の後の選手宣誓には我が校のエース、第57代主将の宮谷が力強く務めました。やる男だとは聞いていましたがここまでやるとは思っていませんでした。
今回我が校からの選抜選手は5名、先鋒はウェルター級第2試合 文理3年梶原千暉選手 デビュー戦です。この選手は見た目は極悪、実話系の週刊誌でよく見るタイプですが実際は物静かで礼儀正しく闘志を内に秘めたクラブで一番の真面目な部員です。
1Rからパンチからのコンビネーションで攻めていきますが決定打を決める事ができずフルラウンドの判定で手が上がりませんでした。しかしながら基本に忠実な闘い方はこれからの進化の土台としては完璧なものでした。次戦に大いに期待です。
第4試合バンタム級の次鋒は文理2年 脇本真太選手です。脇本選手は昨年の後楽園大会で唯一勝利した選手で、格闘技初心者とは思えないセンスある闘い方が持ち味です。1Rゴングと同時に先制の見事なボディーを決めて戦闘開始です。とにかくバランスの良い選手で確実に攻撃を決めて判定勝ちを収めました。
中堅はウェルター級 法学部2年 野原康煕選手です。この選手はとにかくアツくなる試合をしてくれますが、今回も期待どおり前へ前へ出る試合で試合巧者の國學院の平川選手を詰めていきますが判定でドローとなりました。着実に実力を付けて進化してきています。本当に惜しいところでしたが、良い試合でした。
副将戦はライト級 法学部3年 服部虎珀選手です。この試合は対戦相手の中央大学の選手が棄権となった為、不戦勝となりましたが同じくライト級で不戦勝となった東洋大学 中原悠太選手とでワンマッチを行う事になりました。
服部選手は5戦の戦績がありますが、未だ勝ち星を挙げられておりません。またこれから就職活動に専念することもあり今回は何としても勝利を掴み就活に弾みをつけ臨みたいところでありました。-負けても腐らず- 表向きはそうでしたが悔しくない訳がありません。うまく距離をとりながら攻撃ペースを崩さず的確に攻撃を決めて2R見事なKO勝ちを掴み取りました。勝利の瞬間はこれまでの彼の努力を知る部員たちが喜びを爆発させていました。よくやった! この一言に尽きる試合でありました。
最後の大将戦はフェザー級 主将の宮谷拓也であります。この6月の試合は新入部員や後輩を指導しながら自分も追い込まなくてはならないとても大変な状況での出場でした。我が校はとにかく試合出場を望む部員が多い、それは主将が率先して試合に出場し闘い続けるからに他ありません。この試合は相手選手の負傷によりTKO勝ちとなりましたが、学生キック最後の試合まであと3試合 魅せてくれるでしょう。
出場選手
選手登録審査会
新レフェリー
Match Results
ウェルター級 第2試合 | 判定負け | ✕ 梶原 千暉 日本大学 | VS | 〇 橋口 朝陽 國學院大学 |
---|---|---|---|---|
バンタム級 第4試合 | 判定勝ち | 〇 脇本 真太 日本大学 | VS | ✕ 宮下 孝太 専修大学 |
ウェルター級 第5試合 | ドロー | △ 野原 康煕 日本大学 | VS | △ 平川 優希 國學院大学 |
フェザー級 第9試合 | TKO勝ち | 〇 宮谷 拓也 日本大学 | VS | ✕ 小松 春輝 東海大学 |
ライト級 第11試合 | KO勝ち | 〇 服部 虎珀 日本大学 | VS | ✕ 中原 悠太 東洋大学 |